■貨幣に「付加価値」が生まれるケースは…

今回の取材を快諾してくれたのは、リユースショップ「エブリデイゴールドラッシュ」を運営する「株式会社東洋」である。「北洋」銀行に吸収された銀行の関連品を「東洋」がチェックするというのは、単なる偶然だろうか…。

まずは昭和64年発行の五円玉そのものについて、東洋の担当者は「他の硬貨と同様に、発行枚数が少ないことが価格アップの要因となります」と前置き。

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(画像=『Sirabee』より引用)

続けて「…とは言え、そこまで需要の高いものではなく、250円分が2,000円ほどで取引される程度です。滅多に無いのですが、全くの未使用品でケース付きのものが1枚で20,000円ほどになったケースもあります」と、その価値を分析していた。

また「たくぎん」フィルムによる付加価値については、「そちら方面にあまり明るくないのですが…」と断りつつ、「無くなった銀行に関連するから価値が上がった、というケースは存じ上げません」「銀行ではなく『日本初の〇〇』や『誰々が使用した』等の要素があると、付加価値としての値段がつくかなと思います」と、説明していた。

果たして「たくぎん」フィルムが使用された貨幣は、この世にいくつ存在するのだろうか…。