■「優良企業が過ぎる」と称賛の嵐
物価の値上がりや、値段はそのままに内容量が減量となる「実質値上げ」が、半ば当たり前となってしまった昨今。そうした背景もあってか、件のバターロールの「増量」は多くの人々に感動をもって迎えられている。
前出のポストは投稿から数日で9,000件近くものリポストを記録しており、他のXユーザーからは「震災でも迅速に対応していましたし、優良企業が過ぎる」「こういう会社には長く残ってほしい」「自分もこういうのって戻らないと思ってた、すごいねフジパン」「これは激アツすぎん?」など、称賛の声が多数寄せられていた。
そこで今回は、ことの経緯をめぐり「フジパン株式会社」に詳しい話を聞いてみることに。その結果、あまりに素晴らしい「企業努力」が明らかになったのだ…。
■「逆風」の中でフジパンがとった選択は…
話題の「ネオレーズンバターロール」の個数変更の推移と背景について、フジパン担当者は「輸入レーズンの世界的な減産および、レーズンの国際価格の大幅な高騰により、2023年3月1日より入り数を6個から5個に変更とさせて頂きました」と振り返る。
多くのユーザーを悲しませた減量は同社としても苦渋の選択だったと思うが、今年1月より入り数を5個から6個に増量。以前と同様の規格にて、販売を開始したのだ。
レーズンの価格推移は昨年から大きな変動は無いとのことで、担当者は「入り数を変更以降、お客様より入り数に関するご意見を承りました。そこで当社内にて協議し、入り数を6個に変更することを決定いたしました」と説明している。