■他者との接触を断たれると孤独や不安に追い詰められる
サラさんのこの一連の様子を番組側が心理学者のポリーヌ・レニー・ペイトン氏に見せると、こんな所見が返ってきた。「彼女は幻覚を起こしているのではない。強烈な静寂に追い詰められ、自分自身の中に隠れていた孤独が芽を出した。彼女は孤独を抱える自分自身と話しているんだ」。孤独と静寂の副産物は、心の奥に隠していた自分との対峙ということらしい。
5名がこの企画に挑戦したが、最終日まで独房生活に耐えられたのはサラさんを含めて3人だった。途中で終了した2人は、寂しさが怒りに変わるなどして続行不可能となった。
人は他者との接触を断たれると、もともと自身が抱えていた、あるいは隠していた孤独や不安に追い詰められ制御不能に陥る。そんな人間の弱さに気づかされる企画だった。
100%自分だけの時間を手に入れたい、一人にしてほしい、という欲求は誰しも持つであろう。しかし、そんな人たちでさえも、その願いを嫌というほどかなえられた後には、愛おしそうに人との接触を求める。
独房を出た3人がうれしそうにソーシャルメディアや電話にアクセスしてしまうシーンは、人はやはり他者とのつながりの中で生かされているのだと、改めて気づかされる。
提供元・TOCANA
【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
・航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
・ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?