国交省が自動車メーカーに求めた認証不正に関する調査の結果、トヨタ、ホンダ、マツダ、スズキ、ヤマハの5社、38車種で不正認証が見つかったと報じられています。
トヨタは既にグループ会社であるダイハツ、豊田織機、日野自動車が不正問題を起こしていたため、その流れからするとトヨタ本体の可能性も確率的にはありました。今回、自動車業界全般にもその問題が広がっていたことが判明したということは認証不正問題以外にも問題が広がっていてもおかしくないという推論も飛躍した論理ではないと思います。
例えばタカタのエアバッグ問題は今でも尾を引いています。アメリカとカナダでは先週、日産が行っている同社製エアバッグ リコールが進んでいないことを重視し、ついに「日産の同エアバック搭載車は運転中止警告」が出ています。日本では軽く報じられている程度です。
認証不正問題については数々の報道が出ており、それがそのとおりだと思いますが、すでに市場に出回っている車は直ちに問題になるわけではないともされます。ここで疑問なのです。自動車会社が「問題ない」というなら認証試験は何だったのか、単なる役所のOKをもらうための儀式にすぎなかったのか、プロセス上不可欠な作業ではなかったのか、という疑問が出てきます。ところがこのような意見も日本の報道からは出てこないのです。