■「池袋は埼玉ですよ…?」の声続出
池袋と言えば、新宿、渋谷と並ぶ東京の3大副都心の一角。
令和の現代では「女性オタクの聖地」というイメージが強いが、90年代はヤンキー漫画『ろくでなしBLUES』に登場する東京四天王・葛西のホームグラウンドであったり、幅広いメディアミックスがなされた『池袋ウエストゲートパーク』の舞台であったため、そうした印象の強い読者も多いことだろう。
そして池袋の話題においてよくネタにされやすいのが、「池袋を歩いている人物の大半は埼玉県民」というもの。
実際、池袋はJR東日本の埼京線、湘南新宿ライン(高崎線、宇都宮線)、東武鉄道の東上本線、西武鉄道の池袋線が乗り入れているため、埼玉からのアクセスがべらぼうに良い。
こうした背景もあって「埼玉県民は池袋で遊びがち=池袋を歩いている人物の大半は埼玉県民」という、あながち間違いではない説が提唱されるようになったのだ。
そのため「埼玉」を冠しているにも関わらず、池袋の写真を表紙に使用したフリーペーパーの存在は瞬く間に話題に。件のポストは、投稿からわずか数日で1,000件近くものリポストを叩き出していた。
Xユーザーからは「埼玉県池袋市ですから…」「え? 池袋は埼玉ですよ」「既に池袋は、埼玉に割譲されている…?」「池袋は埼玉県の庭だから…」「池袋は埼玉に侵略されました」など、過激な意見が多数寄せられている。
そこで、埼玉の土地事情に精通した「株式会社すんで」代表取締役・岡野周平氏に同表紙の意図を分析してもらったところ、「池袋は埼玉の兄貴的な存在、みんな大好き池袋、とにかくみんな池袋が大好き」と、じつに奥深いコメントが得られた。既に骨の髄まで、池袋に侵食されてしまったのだろうか…。
続いては、SUUMOを運営する「株式会社リクルート」に、表紙の真相について取材を実施することに。すると、納得の舞台裏が明らかになったのだ…。