世論調査でも、国民にとって最大の関心事は社会保障だが、河野氏以外の候補がこの問題から逃げるのは、自民党員の大部分を占める高齢者の票を失いたくないからだろう。この医療費の問題は、彼らが国家百年の計を考える政治家か、それとも老人票がほしいだけの政治屋かを判別する試金石である。
政策でみるかぎり、河野氏以外の8人は政治屋であり、首相になる資格があるのは河野氏だけである。彼のエネルギー政策には問題があるが、既得権を打破する突破力もある。残念ながら今の票読みでは下位だが、私は河野氏を支持したい。他の候補が首相になったら、厚労相に任命することをおすすめしたい。