黒坂岳央です。

「勝てば官軍」「世の中は結果がすべて」という言葉がある。これ自体は確かにそうで、特にビジネスの世界は基本的に結果が伴わないのにプロセスの評価をされることはない。されるケースがあるとすれば、人的魅力の訴求という部分に成功した場合に限るだろう。

では勝てば何でもいいのか?というとそうでもない。いい勝ち方、悪い勝ち方があると思っている。今回は悪い勝ち方について論考したい。尚、いい勝ち方はすべて本稿の真逆になることである。

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人の恨みを買う

悪い勝ち方の筆頭は、誰かの恨みを買うような勝ち方である。

たとえば情報の非対称性を悪用して、半ば騙すような売り方をする会社は恨みを買うことが少なくない。「そんな会社が存在するのか?」と思われそうだが、意外なほどある。

実例をあげると、ITシステム代理店、不動産業、大手電話会社の代理店、広告などだ。もちろん、ほとんどの企業は誠実で善意でやっているが、相手の知識がないことに漬け込んで言葉巧みに割高なサービスへの申込みへ誘導して稼ぐ。

顧客が後から割高だと気づいても後の祭りで、もはや年間縛りの違約金がかかる状態にはめ込まれていることも少なくない。最近はさらに巧妙な手口で、そもそも騙されていることに気づかせないようにすることもある。

このような売り方で「過去最高売上を更新!などと自慢をされても、多くの人の支持を得ることは難しい。相手から嫌われることは仕方がないが、絶対に恨みを買ってはいけない。