2022年にアルビレックス新潟へ加入したMF吉田陣平。今季は2018年に降格を味わって以降、J3でも低迷が続くカマタマーレ讃岐へ期限付き移籍し、中心選手として活躍を見せている。第9節の松本山雅戦でアシストをマークすると、シーズン中盤からは徐々に出場機会を増やし第21節以降はスタメンに定着した。

チームは今季開幕から12戦未勝利と大きく出遅れたが、吉田がスタメンに定着した直後の第23節からは5連勝を果たすなど徐々に復調。残念ながら序盤の躓きが響きここまで15位と苦しいシーズンとなっているが、吉田がチームに好転をもたらしたと言っても過言ではないだろう。

ここまでマークしたアシスト数6はチームトップ。質の高いラストパスやクロスで好機を演出し自身でも3ゴールを挙げており、攻撃の中核を担う存在であることに疑いの余地はない。新潟の同ポジションで言えばMF秋山裕紀という絶対的な存在がいる。加えて今季の新戦力であるMF宮本英治も確かな存在感を見せていることから、彼らが来季もチームに残れば吉田が戻っても厳しいポジション争いが待っている。しかし、J3で見せている活躍ぶりは十分上のカテゴリーでも出場機会を得るに値すると言えるだけに、チーム復帰が待ち遠しい選手の1人ではないだろうか。