にもかかわらず、裏金を作っていた派閥の幹部が未だに「私も理由を知りたいくらい」と他人事のように公の場で発言しているのは、どう考えたって異常事態でしょう。

100年前の古文書の調査をしているのじゃないのだから、事情を知っている方々に徹底ヒアリングをして、なぜ裏金づくりが始まったのかの理由を解明する。

そのうえで、裏金作りに関与してきた議員たちには、考えうるもっとも厳しい処分を行う。

それから満を持して、憲法改正の条文案を党内で早急に進め、国民投票への道筋をつける。

ここまでやれれば本気なのだと思いますが、今の岸田総理に果たしてやりきれるものでしょうか。

私も超党派での憲法改正条文の策定(緊急事態条項)の実務者でしたが、条文化というのは想像以上に骨が折れる作業です。

多くの議員の理論や感情を総合調整するのは並大抵のことではなく、他大な労力と時間を要します。

総裁選までに残された時間は約半年。常識で考えれば間に合いませんが、岸田総理の覚悟を見定めたるとともに、憲法改正に向けて協力できることは協力していきます。

編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2024年3月日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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