黒坂岳央です。
英語の勉強を教える仕事をしている立場から「簡単に諦めるな」という話をよくする。自分自身も諦めは悪い方でやりたいことは何年でもかじりついてしつこくやり続ける気質である。
しかし、年齢を重ねると分かってきたことは人生は簡単に諦めてはいけないことと、見切りをつけて諦めた方が良いことの2種類存在するということだ。両者の境界線はどこにあるのか?
諦める、諦めないの境界線諦めるべきか、諦めないべきかの境界線を一言でいうと、やり直せる回数があるかないかだ。
たとえばギャンブルは続けるとほぼ確実に身を滅ぼすことは確定的である。なぜなら、運良く勝ち続ける局面があっても最後には期待値に収斂してトータルでは負けてしまうからだ。加えて軍資金にも限りがある。
心では諦めたくなくても「ああ、このゲームルールで勝負をすればするほど負けてしまうのだな」と理解したら、さっさとやめて身を引くべきである。何でもそうだが、挑戦できる回数に限りがあるものを無理に続けることで最後にはジリ貧になる。
その一方で諦めてはいけないことは明確だ。つまり、この逆をすればいい。何回でもやり直せるゲームはしつこく続けていけばいつか必ず成功できる。たとえば勉強はその筆頭だ。
「一発合格!」と条件をつけられると話は変わるが、基本的に社会人が検定試験を受ける時など諦めずに続ければ良い。「一発で合格しなくても何回でも受け直せば良い」ということなら簡単である。不合格になったら弱点を把握して、そこを改善して再挑戦すれば良いだけだ。いつかすべての弱点を克服できた時に合格できるだろう。