石原伸晃のままであれば吉田晴美は次も当選しやすかったでしょう。ですが女性候補同士の対決となり女性という要素がプラスに使えません。学歴だけはすごいものの社会人経験も乏しい人物です。選挙で他候補と差別化を図れる武器となるものがないのです。

そこで立憲民主党代表選挙で記念立候補を行って来る解散総選挙に向けて名前を売ろう、テレビに宣伝してもらおう!と、自分の選挙区の他の候補者に対してアドバンテージを作ろうと、おそらくそんなところが狙いでしょう。

というわけでガチ立候補が枝野幸男と野田佳彦。お情けで立候補だけが泉健太。ついでの記念立候補が吉田晴美。

そんなところでしょう。

枝野幸男か野田佳彦かというところで民主党政権時代から劣化だけを続けてきた立憲民主党の層の厚さ(笑)がよくわかると思います。

ただし、どちらが勝っても「日本共産党との共闘」は止まりません。日本共産党とべったりだと票が逃げてしまうから距離を置くかのような発言をしているだけです。

以下、9月4日の赤旗から。

【総選挙は共産党躍進が最優先 安保法制廃止の否定、共闘の基盤失う 立民代表選の議論巡り小池氏】

日本共産党の小池晃書記局長は3日、国会内での記者会見で、立憲民主党の代表選を巡り、政権についても集団的自衛権の行使を認める安保法制=戦争法を変えないなどとの議論が行われていることに関し、「安保法制の廃止は野党共闘の一丁目一番地だ。この原点を否定するのであれば共闘の基盤が失われる重大な問題だ」と述べました。

小池氏は、安保法制について「さまざまな安保政策についての立場の違いを超えて、集団的自衛権行使を容認した閣議決定を撤回し、安保法制を廃止することは野党共闘の原点。これがあるからこそ信頼し、協力してきた」と強調しました。

また、前回総選挙での共闘が失敗であったかのような議論が一方的に行われていることについても、「これまで協力を重ねてきたことに対する、誠意も敬意も感じられない議論だと思う」と語りました。