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再エネタスクフォースの主張にはいくつか問題点があると思います。

① 容量市場制度の凍結を主張し、安定供給が危ぶまれ、国民生活に多大な影響を及ぼすところであった

現在の安定供給は火力電源なしには成り立ちません。風が吹かず、日が照らない時には、火力がないと電気を供給することができません。仮に、今の市場環境で再エネ100%を実現しようとすると、「南の島のハメハメハ大王」の歌じゃありませんが、風が吹かず、雨が降ったら電気は使用できなくなってしまいます。

ところが、火力電源は電力自由化による競争環境において、事業継続が困難な設備が増加しています。

そこで火力電源に対して、必要な維持費用を提供する仕組みが容量市場です。火力電源は、容量市場制度無くては維持できない状況になっています。

ところが、再エネタスクフォースは、容量市場の凍結を求めてきました。これは、日本の社会や経済、ひいては国民生活を無視した暴論と言えるでしょう。