業界が仕掛けたキャンプブーム
キャンプブームの衰退に伴ってワークマン女子も業績が落ちていったとはいえ、ワークマンの店舗運営がその流れに拍車をかけた感もあるわけだ。
「キャンプブームは業界がつくったようなものです。ゴルフブームと似たような感じがします。新型コロナの感染拡大によって外出自粛のなかで、余暇の使い方として脚光を浴びた感はありますが、業界すなわち供給側が盛り上がっただけだったのではないでしょうか。プレイヤーがあまり増えていないのに、さも大きなブームが来たように演出していた感があります」(同)
業界側が盛り上げて、1回や2回はキャンプをしたとしても、定期的に楽しむ人はあまり増えなかったということなのだろうか。現にスノーピークをはじめとしてアウトドアブランドは軒並み、急速に業績を落としている。
「ソロキャンプのプレイヤーは増えたかもしれませんが、キャンプ用品は頻繁に買い替えるようなものではないので、常にプレイヤーが増えていかなければ、全体的な需要としては閉塞感が漂ってしまうのだと思います」
日本においては「ブームが熱しやすく冷めやすい」といわれるが、ブームが起こった際に、いかに定着させることができるか、固定客を獲得できるか、というのは企業にとって常に大きな課題といえる。ワークマンにとっては、一時のブームではなく地道に固定客を増やしてきた男性客に注力するのが最善手なのかもしれない。
(文=Business Journal編集部、協力=磯部孝/ファッションビジネス・コンサルタント)
提供元・Business Journal
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