コンサルティング領域を依頼するなら、やはり「判断」のできる税理士
節税業務、資金調達業務を依頼するなら、やはり税理士個人の「判断」ができる人がベストでしょう。でなければ、高い報酬額を支払う意味もありません。そして、コンサルティング領域の依頼をする場合は、必ず提案を税理士からしてもらいましょう。
節税業務であれ資金調達業務であれ、どのように計画し、どのように実施し、どのような結果を出すのか。そして、それが報酬に見合う内容なのか。優秀な税理士に出会えれば、とにかくあなたの会社にキャッシュが増えます。それが、「オーソドックスな顧問契約の中で、無理やりやってもらう」のではなく、「成果に見合う報酬を支払って実現させる」ものだというのを、改めて理解していただければと思います。
税理士の替え時は?まず、税理士を替えるということ自体は、あまり頻繁に行われるものではありません。よほど大きな事故でもない限り、あるいは資金繰りが相当厳しいなどの理由がなければ、わざわざ税理士を替えるということも考えないでしょう。新しい税理士にいちから会社の内容と経理の状況を伝えるのもなかなか大変なことですし、何より人間関係ができてしまうと断りにくいものです。
でも、そこはビジネスです。あなたの求めるサービスが提供されないのであれば、発破をかけるかそれでもダメなら税理士を替えるしかありません。
税理士は、やはりステージで替える(もしくは顧問税理士の対応を変えてもらう)ことが必要です。スタート時は、何も知識がないから積極的に教えてくれる税理士が良くても、事業規模が拡大してきたら、別のアドバイスが必要になることもあります。
あるいは上場を目指すことになれば、多くの場合に税理士の変更が行われます。中小企業向けに仕事をしている税理士では、上場に向けた会計ができないため、公認会計士のちからを借りることも必要になるでしょう。
いずれにせよ、税理士の役割としては、会社の数字を正確に把握すること。そして、会社にできるだけ借金や利益を問わず、資金・現金をもたらすことです。あなたが明確に目的を持って、優秀な税理士に依頼すれば、数百万円、数千万円の資金調達をすることは実に簡単なこと。ぜひ、もう一度その視点で税理士選びを真剣に考えてみてください。
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横須賀 輝尚 パワーコンテンツジャパン(株)代表取締役 WORKtheMAGICON行政書士法人代表 特定行政書士 1979年、埼玉県行田市生まれ。専修大学法学部在学中に行政書士資格に合格。2003年、23歳で行政書士事務所を開設・独立。2007年、士業向けの経営スクール『経営天才塾』(現:LEGAL BACKS)をスタートさせ創設以来全国のべ1,700人以上が参加。著書に『資格起業家になる! 成功する「超高収益ビジネスモデル」のつくり方』(日本実業出版社)、『お母さん、明日からぼくの会社はなくなります』(角川フォレスタ)、『士業を極める技術』(日本能率協会マネジメントセンター)、他多数。 会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業 | 横須賀輝尚
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編集部より:この記事は「シェアーズカフェ・オンライン」2024年4月8日のエントリーより転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はシェアーズカフェ・オンラインをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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