Bluetoothは対応プロファイルにも注意!

Bluetoothを利用するうえでは、「プロファイル」にも注意が必要です。

このプロファイルは、デバイスに関する情報や通信方式、セキュリティ条件などのルールを定義したもの。

Bluetoothはマウスやキーボード、イヤホンやスピーカー、プリンタ、デジカメ、レコーダーなど、あらゆるデバイスで利用されているため、各デバイスに対応したプロファイルが大量に存在するのです。

Bluetoothでペアリングするときは、このプロファイルに基づいたルールで接続処理が行われますので、デバイス間で同じプロファイルを持っていないと接続できません。

■Bluetoothの主なプロファイル

今さら聞けない「Bluetooth(ブルートゥース)」って何なの?
(画像=こちらが主なBluetoothのプロファイルです。このほかにもデバイスごとにさまざまなプロファイルが利用されています(表は筆者が独自に作成)、『オトナライフ』より 引用)

たとえば、ワイヤレスイヤホンを使ううえで基本となるプロファイルは、「HFP」「HSP」「A2DP」「AVRCP」の4つです。

まず、Bluetoothで音楽を聴くには「A2DP」と「AVRCP」に対応していないとダメですし、マイクで会話するヘッドセットであれば「HFP」と「HSP」への対応が必須になります。

また、マウスやキーボードであれば必ず「HID」に対応していますので、製品を購入するときは、プロファイルにも注意してください。

今さら聞けない「Bluetooth(ブルートゥース)」って何なの?
(画像=こちらはワイヤレスイヤホンのパッケージの仕様です。対応プロファイルに「HFP」と「HSP」とありますので、マイク機能を持っていることが確認できます(筆者撮影)、『オトナライフ』より 引用)
今さら聞けない「Bluetooth(ブルートゥース)」って何なの?
(画像=こちらはワイヤレスキーボードのパッケージの仕様です。「BluetoothVer,4.0以上のHIDプロファイル対応機器に接続可能です」と表示があり、その下にはVer,3.0では接続できないことが念押しされています(筆者撮影)、『オトナライフ』より 引用)

BluretoothはClassによって最大100mで接続できる場合も!

Bluetoothは基本的に1〜10m以内の近距離で無線接続するためのものですが、実は「Class」によっては10m以上離れていても接続できます。

Bluetoothの「Class」は電波の強度や出力電力を表しており、Class 1〜3までの3つが規定されています。

「Class 1」は最大通信距離100m/最大出力電力100mW、「Class 2」は最大10m/2.5mW、「Class 3」は最大1m/1mWとなっています。

ワイヤレスイヤホンや、パソコンのマウス・キーボードなら「Class 2」や「Class 3」で問題ありませんが、たとえば、アウトドアで離れた場所でスピーカーなどを使う場合は、「Class 1」が必要になるでしょう。

ちなみに、デスクトップパソコンにはBluetooth機能を持っていない機種も多いので、その場合はBluetoothアダプターを追加することでBluetooth対応のワイヤレスマウスやキーボードを利用できるようになります。

今さら聞けない「Bluetooth(ブルートゥース)」って何なの?
(画像=こちらは、パソコンのUBSに挿して使うBluetoothアダプター。Ver,4.0ですがClass 1対応で最大通信距離は100mになります(画像はAmazon公式サイトより引用)、『オトナライフ』より 引用)