最近になって宇宙飛行士や宇宙生物学者たちが地球外生命体やUFOについて率直な見解を口にしている。UFOは普通に存在しており、金星と火星には生物がいると実にフランクに話しているのだ。
■火星に地球由来の生物が繁殖している!?
かつての熾烈な米ソ宇宙開発競争は冷戦終結で有無を言わさずアメリカに軍配が上がったが、現在、気づいてみれば宇宙飛行士がISS(国際宇宙ステーション)に行くにはロシアのソユーズ宇宙船に乗るしか術がない。宇宙開発においてロシアの存在感はむしろ増してきているとも言えるのだ。
ではNASAがまだ知らない宇宙の秘密をロシアが知っているのだろうか。宇宙飛行士への最近のインタビューが何らかの暗示を含んでいるのだとすれば、その答えは“Yes”であるかもしれない。
ISSの乗組員であった宇宙飛行士のイワン・ヴァグネル氏は、ISSから南極上空のオーロラをスマホで撮影し、5つのUFOが写り込んだ動画をツイッターに投稿している。
次に、ロシアの宇宙生物学者、アレクセイ・ロザノフ氏は金星の上層大気でのホスフィンを発見したと報告している。ホスフィンは生命の存在を強力に示唆するものである。
続いて、宇宙飛行士のセルゲイ・クドスべルチコフ氏がISSの乗組員になる準備について話し合ったインタビューで、宇宙飛行士は遭遇した宇宙飛行士とのコミュニケーション方法について訓練を受けていることを明かしている。
そして火星に生命体が存在すると断言しているのが、宇宙飛行士のオレグ・アルテミエフ氏だ。
「したがって、人間が火星に到達すると、おそらく地球上のものと非常に似ているが、すでに火星の状態により適応している生命を見つけるでしょう」(オレグ・アルテミエフ氏)
ロシアメディア「Sputnik News」のインタビューでアルテミエフ氏は、人間が火星で地球と同様の生命体に遭遇すると信じている理由を説明した。アルテミエフ氏は経験豊富な宇宙飛行士で、ISSでの長期滞在ミッションで365日を過ごし、「ソユーズMS-08」の司令官を務めている。
彼自身が地球外生命体を確認したことはないものの、人類が火星に到着した時には生命体に遭遇することを確信している。何が彼をそのような確信へと導いているのか。
「実際、火星にはすでに生命が存在しており、私たちがそれら生命を連れ込んでいる可能性が非常に高いと思います。火星に到着したすべての車両、探査機、ステーションは、どれだけ入念に清掃、検疫を行ったとしても、隠れた場所にいる最も単純な微生物を持ち込みます」(オレグ・アルテミエフ氏)
つまり火星に土着の生命体がいるというよりも、人類のこれまでの火星ミッションで地球由来の微生物が火星に持ち込まれ、火星で繁殖しているということになる。