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普通免許所持者が小型自動二輪免許を取得しやすくなる法改正
125cc以下のバイクも普通免許で乗れるようになる?
普通免許所持者が小型自動二輪免許を取得しやすくなる法改正
小型自動二輪(原付二種)は普通自動車免許では乗ることができないため、小型二輪限定免許を取得する必要があります。
小型二輪限定免許取得には、普通免許で合計11時間、AT限定免許でも合計9時間の教習が必要です。
自動車教習所は1日に受けられる技能教習の上限(段階ごとに異なる)と、連続して受けられる時限数(2時間まで)が定められています。
法改正によってAT小型二輪(原付二種)が最短2日で取得可能に!
2018年7月の道交法改正によって、普通免許保持者がAT小型二輪(原付二種免許)を取得する際、1日に受けられる時限数の上限が引き上げられました。
これによって、普通免許保持者は原付二種免許(AT小型二輪)の取得が最短2日で可能となったのです。
1日あたりの教習時限上限の変化
1日あたりの教習時間 | 教習 最低コマ数 | 費用 | |
---|---|---|---|
改正前 | 改正後 | 技能12(自動車がAT限定の場合は16)+学科0(計12または16) | 94,000円(120,000円)~ |
技能教習 | 第1段階 | 2時限まで | 5時限まで |
第2段階 | 3時限まで | 3時限まで | |
学科教習 | 1時限 | 1時限 |
125ccバイクのメリットと原付との違い
小型限定免許で乗ることのできる125ccバイクにはどんなメリットがあるのか、原付バイクとの違いから解説します。
50ccバイク | 125ccバイク | |
---|---|---|
速度制限 | 30km/hまで | なし |
二人乗り | 不可 | 可 |
二段階右折 | あり | なし |
記事冒頭でも説明したとおり、50ccバイク(原付)には30km/hの速度制限や二段階右折などの規制が設けられており、二人乗りは禁止されています。
対する125ccバイクは、車格や税金、保険料金などが50ccバイクとほぼ同じにも関わらず、速度制限や二段階右折などの規制がありません。さらに、原付では禁止されている二人乗りも可能です。ただし免許取得後1年間は初心運転者期間のため一般道において二人乗りはできません。
このように、125ccバイクは原付同様日常の足として利用しやすく、また様々な規制を回避することができるというメリットがあります。
125cc以下のバイクも普通免許で乗れるようになる?
法改正により125cc以下の小型限定免許を取得しやすくするのは、免許取得時のコストがかからなければ原付よりも便利な125ccバイクに乗りたい、というユーザーがいるためです。
車格は同じで使い勝手に勝る125ccバイクは、日常の足として使い勝手のよい車両です。操作や取り回し、最高速度などは50ccの原付とほぼ同じにも関わらず、教習所での拘束期間や費用がかさむのは理にかなっていない、というのがユーザーの本心のようです。
法改正はいつ?
普通免許保持者は小型限定免許を取得しやすくなったといっても、「普通免許で125cc以下のバイクに乗れるようにしてほしい」という声は引き続き挙がっています。
この件に関しては、未だに法改正が行われるという情報はありません。とはいえ、警視庁が意見を募集したりしていますので、ユ一ザーや関係者から見れば少しずつ前進しているといえるでしょう。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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