目次
普通自動車免許で乗れるバイクは50ccまで
普通自動車免許所持者の二輪免許取得時にかかる費用
普通自動車免許で乗れるバイクは50ccまで
普通免許では原付しか乗れない
普通自動車免許で乗ることのできるバイク(二輪)は、排気量50cc以下の原付スクーターです。「原付」や「原チャリ」などと呼ばれるものがそれに該当します。
原付バイクは気軽に乗れる利便性のかわりに、安全のため30km/hの速度制限や二段階右折などの交通規制が設けられています。
排気量51cc以上のバイクは乗れない
排気量が51cc~の区分になると、普通自動車免許のみでは運転することができません。排気量51cc以上のバイクには、以下のような区分があります。
- 小型二輪:51~125cc
- 普通二輪:126~400cc
- 大型二輪:401cc~
小型二輪は、原付バイクより一回り大きなサイズです。道路交通法では原付を「原付一種」、小型二輪を「原付二種」と区別しています。
電動バイクも原付一種扱いなら乗れる
電動バイクとは、電気モーターを動力とする二輪車のこと。普通免許では、出力0.6Kw以下で「原付一種」に分類される電動バイクなら乗ることができます。
ただし、モーター付きのキックスケーターなど原付一種として登録できない乗り物(※椅子がないので原付扱いにはならない)は、そもそもナンバーを取得できないため、免許の有無に関わらず公道を走行できないので注意しましょう。
乗れそうで乗れないバイク
原付スクーターと同じだと思われることの多い以下の2つは、普通自動車免許では乗ることができません。
- ビッグスクーター
- 小型バイク
これらは排気量が51cc以上のため、小型AT限定普通二輪免許もしくはAT限定普通二輪免許が必要になります。
普通自動車免許所持者の二輪免許取得時にかかる費用
普通自動車免許を持っている人がバイクの免許を取得する場合、「AT限定免許」のほうが、MT免許(一般的な免許)を取得するよりも教習時間(コマ数)が少なく、取得金額も安くなります。
以下、免許の種類別に、学科・技能などの教習料金、入学金や教材費、検定料金、事務手数料などを合わせた、目安となる金額をまとめました。
※教習所費用は教習所によって以下金額と異なります
小型:小型二輪限定(125cc以下)
種類 | 排気量 | 教習 最低コマ数 | 費用 |
---|---|---|---|
普通免許 | 125cc以下 | 技能10+学科1(計11) | 76,000円~ |
AT限定免許 | 技能8+学科1(計9) | 68,000円~ |
小型二輪限定免許は、普通免許で合計11時間、AT限定免許でも合計9時間が最低ラインです。
2018年7月の道交法改正によって、1日に受けられる時限数の上限が引き上げられたため、普通免許をすでに所持している場合、最短2日で取得できるようになりました。
中型:普通二輪(400cc以下)
種類 | 排気量 | 教習 最低コマ数 | 費用 |
---|---|---|---|
普通免許 | 400cc以下 | 技能17+学科1(計18) | 183,500円~ |
AT限定免許 | 技能13+学科1(計14) | 168,000円~ |
普通二輪免許は、普通免許で合計18時間、AT限定免許で合計14時間が最低ラインです。
大型:大型二輪(無制限)
種類 | 排気量 | 教習 最低コマ数 | 費用 |
---|---|---|---|
普通免許 | 無制限 | 技能12(自動車がAT限定の場合は16)+学科0(計12または16) | 94,000円(120,000円)~ |
AT限定免許 | 技能9+学科0(計9) | 94,000円~ |
AT限定の自動車免許所持者が大型普通二輪を取得する場合、教習時間に注意しましょう。
2020年12月1日の法改正で、AT限定免許に課されていた排気量上限が撤廃されました。そのため、大型二輪免許は免許の種類に関わらず、650cc以上の車種に乗ることができます。
大型二輪免許の車種はサイズが大きく重量もあるので、普通二輪免許を取得してからの挑戦がおすすめです。