HONDA CTX1300の車種プロフィール

今回紹介する「CTX1300」は、2014年に発売された水冷4ストローク・4気筒の1300ccエンジンを搭載する大型クルーザーモデル。CTXシリーズは『快適技術の体感』を開発コンセプトに掲げており、大型な車体ながらも低めのシート高がもたらす足付き性の良さや、新開発の縦置きV型4気筒エンジンや各種装備による安心かつ快適な走りなどを追求したフラッグシップモデルが、このCTX1300だ。

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バイクインプレ

車両の特徴

車体サイズは全長が2380ミリ、全幅940ミリ、全高1170ミリ、シート高740ミリ、ホイールベースは1645ミリで、車両重量は338kgとなっている。
キャスター角は28.30度、フロント130/70-18インチ、リア200/50-17インチのタイヤサイズを採用。前後ともにキャストホイールにチューブレスタイヤを装着している。

エンジンは水冷4ストロークDOHCの4バルブV型4気筒の縦置きレイアウト。ボアストロークは78ミリ×66ミリのショートストローク。圧縮比は10.0で最高出力は84馬力/6000回転、最大トルクは106Nm/4500回転。燃料供給はフューエルインジェクションで、トランスミッションは5速仕様だ。

走り

乗り込んで最初に印象深かったのは、シートの座り心地の良さ。ロングツーリング向きであれば若干シートは硬めが好きという人も多いが、このCTX1300のシートはソフトだが沈み込みが少なく、疲れ知らずで快適なまま超距離も走り込めるのではないだろうか。縦置きレイアウトのV型4気筒エンジンはトルク感タップリで、低回転域でもエンストとはほぼ無縁。仮に大きなバイクに慣れていないライダーが乗車したとしても、足付きの良さもあり立ちゴケなどの憂き目には遭わずに済むのではないだろうか。

重心が低いこともありハンドリングの安定感が素晴らしく、乗ってすぐにステップが擦るくらい倒し込めてしまうほどバンクさせることが可能で、それでいて恐怖をまったく感じることなくロングコーナーも駆け抜けることができる。また、重い車体を支えるサスペンションが相当良い仕事をしているのか、乗り心地の良さだけでなくタイヤの接地感も強く感じられ、少々速度が乗っていても高いグリップ性能を発揮。大きめのギャップを拾ってもロードホールディング性は高く、84馬力の必要十分なパワーを路面に伝えて前へ前へと押し出してくれる。