「不易流行」の成り立ち
ここからは「不易流行」の成り立ちを解説します。
その由来は「松尾芭蕉」にあり?!
「不易流行」は歌人として知られる松尾芭蕉が説き始めた概念とされます。
1689年の冬頃から説き始めたとされ、今でも俳諧の理念として定着しています。
こうした松尾芭蕉の俳諧の理念は「蕉風俳諧」と呼ばれ、多数の門流にまで浸透しているのが特徴です。
ただし、実際に松尾芭蕉が説いたという例は見つかっていません。
そのため、あくまでもこの考え方は松尾芭蕉本人ではなくその門徒たちによって広められたものと解釈することもできるでしょう。
どちらにせよ「不易流行」は松尾芭蕉に関する四字熟語であることは確かといえそうです。
「不易」と「流行」があらわすもの
では「不易」と「流行」はそれぞれ何を意味するのでしょうか。
不易とは
「不易」はいつまでも変わらないものを意味します。
変わりゆく時代の中にも変わらないものがあります。
それを表現したのが「不易」という熟語です。
流行とは
「流行」は時代などによって変わることを意味します。
変わらない物事の中にも変わってゆくことはあります。
それを表現したのが「流行」という熟語です。