関税により物価が上がる、よって金利は思った以上に下がらない、だからドル円は円安に向かうというまことしやかなストーリーもささやかれています。一方でトランプ氏はドルは強すぎる、と文句を言いました。金利はさっさと下げるべきだとも言いました。ここは市場とトランプ氏の思惑がまったく一致していない部分であります。これ一つとってもトランプ氏がGreat Americaを構築するには結構苦戦するだろうとみています。

最後に日米関係ですが、高橋洋一氏がトランプ氏は石破氏に会うだろうか、とコメントしています。私もひと月以上前のこのブログでトランプ氏と石破氏の会談は想像できないと申し上げました。本音を申し上げると私は石破氏はトランプ氏に会わない方がいいと思います。下手に会って変な要求を突き付けられて宿題をもらって頭を抱えることが容易に想像できるからです。

むしろ石破氏がもう少し継投するなら、日本の政界の足元をもう少し固めたほうがいいでしょう。11日の首相指名選挙でよれよれ指名を受けた首相が剛腕のトランプ氏とどう対峙するのでしょうか?単にご機嫌伺いなら岸田、麻生、茂木各氏の誰かに全権で会いに行ってもらう方がよいと思います。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年11月7日の記事より転載させていただきました。