RNAワクチンどうこうと喧伝する者は、生命と遺伝子の神秘とその鉄壁の強固さを知らない無知な愚者、社会の迷惑害悪でしかない。

新型コロナ上陸から3年余、国や自治体は特例異例づくめのイレギュラーな対応は終わりにして、今後の感染症対策を考えるべきだ。

温暖化によるマラリア等の熱帯感染症の上陸や、グローバルサウス発展による持ち込み感染症は危惧されて久しく、国内でも新型ウイルス等の発生はあり得るし、わが国は結核の「中程度蔓延国」をやっと脱したばかりである※20)※21)。人類医学の歴史は感染症との戦いの歴史だったことを、忘れてはならない。

新型コロナウイルスのゲノムは、上陸から半年経たずに解析されている。RNAワクチンはゲノム解析できれば、開発生産は従来のワクチンより原理的には早いので、突然現れた未知の感染症対策としては有用である。

一方で従来型のワクチンは、開発生産する時間的余裕があれば有益である。特例承認はここまでとして「次回」の対策シーケンスを考えておくべき、きちんとしたGCP/GMP治験・製薬基準に即した手続きを行い管理すべきだ※23)。イレギュラーが常態化することは、今後不適切な医薬品そして薬害を招きかねない。

今回のレプリコンワクチン・ヘイト・デマは、政権の思慮の足りない対応や不作為に大きな責任がある。前例の無い新奇ワクチンを国民のほとんどに短期間で繰り返し接種、延べ接種人数4億3千万人余ともなれば、有害事象や死亡例が多くて当然だ※22)。それについて十分な国民への説明周知は無く、不安を増長した。

新型コロナウイルスはACE2蛋白質に取りつき、それが多く存在する血管内皮細胞を傷害すると一年足らずで解明された※23)※24)。ハイリスクなのは動脈硬化した人や高齢者と分かるので、対策を絞り込み無用なワクチン接種や予算バラマキ、飲食業など経済への悪影響を避けられたのに、トランプ米大統領に言われるがままに(?)大量に余り破棄するほどワクチンを買い占め接種した。科学に基づかない感情的煽情的施策が、今に至る問題の根源にある。