人によって「車に対する価値観」はさまざまです。車をめぐる経済感覚や、運転に対する姿勢など、他人とは共有しにくい部分も多いでしょう。
今回はドライバーの方々に、日常会話のなかで浮き彫りになった「車に対する価値観のギャップ」について話を聞きました。
目次
とある“安全確認”が女子大生にとっては「謎行為」?
喫煙所の会話で「車選びの格差」を痛感
とある“安全確認”が女子大生にとっては「謎行為」?
免許に関する話題は、大学生のなかで定番ネタの1つです。毎日キャンパス内のどこかしらで、教習所に関する話題が出ていると思われますが、なかには「ちょっと大丈夫なのか?」と思ってしまうような会話もあるようです。
「大学の食堂で、隣のテーブルに座っていた女子グループが教習所の話をしていました。内容としてはよくある話題で、今どの段階をやっているとか、S字やクランクが難しいとか、他愛のない話だったので、さして気にせずにいたのですが……。
そのなかの1人が『巻き込み確認って謎じゃない?』と言い出して、その時点で私は『おいおい』と思ったのですが、周りの人たちも『あれ意味わかんないよね』『何もないのにウケるよね』みたいに同調していてゾッとしてしまいました。
路上教習に出ていないようなので、巻き込み確認の重要性も実感できていないのかもしれませんが、絶対にそのままの状態では免許を取ってほしくないと思ってしまいましたね」(20代女性)
巻き込み確認は、左折の際に目視によってミラーの死角になっている部分を確認する動作であり、バイクや自転車などの見落としを避けるうえで欠かせません。
しかし教習所内では死角にバイクなどが入り込む可能性は考えにくいことから、上の話の人たちは巻き込み確認を「形式だけのもの」と思ってしまっているのかもしれません。
とはいえもちろん、公道を走るうえで巻き込み確認が重要であることは言うまでもなく、取得過程のなかで意識が変わっていることを願うばかりです。
喫煙所の会話で「車選びの格差」を痛感
職場においても、ちょっとした日常会話のなかで車の話題になることがあるでしょう。大学生に比べ、購入や維持にまつわる現実的な話が多くなると思われますが、そのぶん「格差」が浮き彫りになることも。
「制作系の仕事をしていますが、同じ会社の営業部が同じ階にあり、喫煙所で彼らが立ち話をしているところに出くわしたりします。私たちと彼らは給与体系も違って、私なんかは薄給で軽を1台どうにか維持しているレベルなのですが、彼らはインセンティブがあるので、同年代でもデキる人はかなり稼いでいるんですよね。
なので自然と、喫煙所の立ち話もギラギラしているというか……この前は『レクサスとアウディ、どっちがいいかな?』『やっぱビーエムじゃね?』という会話が耳に入ってきて、はぁ、と虚しくなりました」(30代男性)
同じ企業に勤めていても、役職や部署によって給与体系が異なるのはいたって普通のことでしょう。しかし日常会話のなかで、そうした格差がありありと感じられてしまえば、どこかやるせない気分になってしまうものですよね。