口コミは参考程度に、よい転職をするために心がけるべきこと
6つ目「面接官があくびをしている」と、ひとつ飛んで8つ目「面接に平気で面接官が遅刻してくる」は、面接時のチェックポイント。
「あくびに関してはおそらく、2つの意味合いが含まれていると思います。あくびをするくらい忙しい労働環境だと推測できるから避けた方がよい会社であることと、面接官が面談に来た人を下に見ているような会社には入らない方がいいということです。面接官が遅刻してくるという特徴も、後者の理由と同じで、上から目線の人事であるというイメージからでしょう。ビジネスパーソンとして信用に足らない社員が表に立っているのは、たしかによいイメージは浮かびません。この2つの特徴に関しては、あくびや遅刻という行為に対して、面接官がきちんと謝罪をするなどして、面接者に対して対等な立場で臨んでくれるのかという点で判断するべきだと思います。
とはいえ、面接官の態度が好印象だったということを主な理由にして、入社を決断することは、実は非常に危険なんです。一般的には、愛想や印象のいい社員を面接官や人事に据えるので、会社全体を人事の人柄だけで判断することはできません。仕事内容や社内制度など、しっかり会社の中身を見るように意識することが大切です」(同)
そして7つ目「OpenWorkの口コミ3.0以下」と、ひとつ飛んで9つ目「Googleマップの口コミが最悪」という、会社の口コミに関する特徴についてはどうか。
「まず口コミというのは、基本的に悪い点が多く書かれているということを考慮し、そのうえで、口コミの件数が多いか少ないかで、会社の評価材料として使えるか判断するべきです。口コミが少ない会社は、やはり評価の判断材料としては弱いですし、逆に不自然なくらいいい点ばかりが口コミで書かれているようなところはサクラを使っている可能性があり、企業ぐるみででっち上げを行っている可能性もあります。あくまで口コミは参考程度に考えるべきでしょう」(同)
最後に、転職するにあたって大事な価値観や、気を付けるべきことについて聞いた。
「世間でいわれているブラック企業の特徴に惑わされずに、しっかり“自分にとってのブラック企業”を把握することが重要です。例えば、労働時間が長くても高収入を得られる会社が好都合であると主張する方もいますし、給与は平均的でいいので残業がまったくない会社を希望したいという方もいます。個々人で“ブラックだと思う(都合が悪い)要素”は違ってくるので、働き方や仕事内容、環境など、さまざまな点から自己分析を行い、譲れないポイントをリストアップしていくと、自分に合う会社を選ぶことができます。
もうひとつ気を付けるべきこととして、感情に流されすぎないようにすることは重要です。『会社説明会での人事の印象がよかった』『社長の話に感動した』などといった人の印象や、一時の感情で直感的に会社の評価を決めて入社を決断してしまうことはリスクが大きいと思っています。感情だけに流されず、自己分析で洗い出した要件を満たすかどうかを客観的な事実を元に判断することが、転職成功のカギです」(同)
9項目あった「マジで避けるべき会社の特徴」は、的を射ているものもあれば、鵜呑みにしないほうがいいものもあるようだ。転職時の参考にしていただければ幸いである。
(文=A4studio、協力=川畑翔太郎/UZUZ専務取締役)
提供元・Business Journal
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