2022年、ともにトップ昇格が内定したMF大関友翔と同様、今季は福島ユナイテッドへ期限付き移籍中のDF松長根悠仁。ルーキーイヤーの昨季リーグ戦は2試合の出場に留まったが、今季福島ではここまで25試合に出場。多くの出場機会を得て成長を見せている。

守備での貢献はもちろん、チャンスと見るやゴール前まで顔を出すなど攻撃参加も積極的。第11節のいわてグルージャ盛岡戦ではゴールも挙げて大勝に貢献している。川崎は今季DF高井幸大が急成長を遂げ、またDF佐々木旭やDF三浦颯太といった他の若手もそれぞれ出場機会を得て活躍を見せている。それだけに、松永根の成長ぶりは来季以降さらに守備陣のレベルアップを図るうえで実に頼もしい。もちろん、現在川崎で右サイドバックを務めることの多いDFファンウェルメスケルケン際は海外での経験も豊富でありポジション奪取は容易でないだろう。しかし、今季J3で見せる活躍はそんな実力者のポジションを脅かせる期待を抱かせるもの。チーム内の競争を活性化させる意味でも、来季は再び川崎で戦う姿を見たいものだ。