魅力はチャンスメイクに関わる頻度の多さと前線で見せるアイデア溢れるプレー。隙間を通す正確なパスや浮き球のスルーパスなど高い技術を駆使し、かつエリア内であっても冷静に周囲の状況を把握しヒールパスなどでチャンスを作り出す創造性も披露している。まさに川崎らしさを体現する活躍を見せていると言えよう。年齢もまだ19歳と、ここからさらなる成長が十分に期待できる逸材だ。川崎は今夏、MF河原創をサガン鳥栖から獲得し中盤に新しい風を吹かせる存在を得た。一方で、MF瀬古樹が海外へ移籍しており中盤の選手層は来季に向けてさらに厚みを出したいところ。大関の活躍ぶりは、そんな川崎の現状に最適な存在として位置づけられることから、大いに帰還が待ち望まれる選手の1人と言えよう。
松井蓮之(ベガルタ仙台)
昨シーズンは5月に当時J2の町田ゼルビアへ期限付き移籍し、17試合に出場して町田のJ1初昇格とJ2初優勝に貢献したMF松井蓮之。今季は川崎へ復帰していたが、間もなくベガルタ仙台への期限付き移籍が発表された。仙台加入後はすぐに出場機会を掴み、ここまで30試合に出場。昨年同様1ゴール1アシストと数字も挙げて、プレーオフ進出を目指し現在7位につけるチームで活躍している。
運動量とボール奪取力に優れ、中央のみならずサイドにゴール前と広範囲に顔を出してチャンスを作り出す能力が売り。川崎にはMF河原創やMF橘田健人など比較対象となる選手も複数いるが、J2での活躍ぶりから十分競えるまでに成長を見せていると言えよう。残念ながら現在所属する仙台は前節ロアッソ熊本に敗れたことでプレーオフ圏外へと出てしまったが、まだ上との勝ち点差は詰まっており次節は5位モンテディオ山形と6位ジェフユナイテッド千葉が直接対決となるため自チームが勝てば山形と千葉の結果にかかわらずJ1昇格プレーオフ進出の権利を得られる。2年連続で所属クラブをJ1昇格へと導く存在となれるか、重要な局面での活躍によって所属元である川崎に改めて自身の価値を示したい。