もちろん、この問題は慎重に議論を重ねる必要があります。とりわけセーフティネットをさらに充実させることが大前提となるでしょう。

しかし、日本の労働市場の硬直性を改善し、より柔軟で活力ある経済を実現するためには、避けて通れない課題だと考えています。

金銭解決ルールの導入は、単に解雇を容易にするためではありません。

繰り返しになりますが、むしろ労働者の権利をより明確に保護し、同時に企業の予見可能性を高めることで、健全な労使関係を構築することが目的です。

さらに、この制度が整備されれば、終身雇用にこだわらない多様な働き方も促進されるでしょう。

結果として、日本の労働市場全体の流動性が高まり、イノベーションや生産性向上にもつながると期待されます。

私は、自身の落選経験を踏まえつつ、労働者の権利と企業の競争力の両立を目指した建設的な議論を進めていきたいと思います。

落選中の身でありますが、この難しくも重要な課題に引き続き正面から取り組んでまいります。

編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2024年11月4日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。