続いて胴のアングラーに良型マトウダイ。ベイトが強すぎると仕掛けが持ち上がる。巻き上げるとヒメジ、ハチビキと不向きなベイトの中にアカムロアジもいた。ムロアジが付くとタテ釣りが成立するようだ。

マダイ50cm浮上

しばらくするとまたもやヒット。ティップをたたくので今度もハマチかなと巻き上げると、水面に現れたのは50cmを少し超えるマダイだった。

タテ釣りで マダイにマハタにワラサと賑やか【三重・志摩沖】クーラー満タン釣果に大満足マダイ50cm(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

船長は異なるベイトを探そうと場所を移動。この作戦が的中してウルメイワシに変わってきた。いいベイトを付けるとマハタやヒラメなどが……と期待が膨らむ。

連続ヒットで調子良く巻き上げていると、船長が「伊藤さん、これはマハタだよ。絶対だ」と調子のいい言葉でいじり始めたが、上がってきたマトウダイにがっかり。これを見た船長は大笑い。

一方、トモの小林さんは一人蚊帳の外。声を掛けると10号ハリスとのこと。船長に伝えると8号仕掛けを渡してくれた。仕掛けの効果てきめん。小林さんは良型のオニカサゴ、そしてワラサと連発。前回痛い目に遭った私は気持ちが分かる。

本命マハタ2kg登場

それにしても、ベイトのウルメイワシが20cmを超えるメタボなサイズのためか食いがイマイチだ。ベイトを付けてボトムで我慢していると、ようやくヒットした。引きの強さや暴れ具合は青物以外のいい魚だ。

またもや船長がやってきた。「今度は間違いなくマハタだ。今度は絶対!」と笑顔で煽ってくる。やがて水面下に映ったのはブラウンボディー。本命のマハタだ。サイズは2kg程度だろう。少々物足りないが、うれしい1匹が上がってきた。

タテ釣りで マダイにマハタにワラサと賑やか【三重・志摩沖】クーラー満タン釣果に大満足マハタ2kg級(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

ここで連発だと再度落とし込むと連続ヒット!今度はカサゴだろうか。重量感はあるが引きは弱い。丁寧に巻き上げていると、50m付近で突然ロッドが舞い込んだ。ドラグ音を鳴らし50mほど引き出していく。しばらくやり取りしたが仕掛けを引きちぎっていった。恐らくヒッサゲ(キハダマグロ)が残りのベイトに食いついたのだろう。

釣果でクーラーはほぼ満タン