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パワフルな3代目はその名も「剛力(ごうりき)サンバー」
シェア争いを増した1970年代の軽トラック/1BOXバン

パワフルな3代目はその名も「剛力(ごうりき)サンバー」

実用的なトルク特性や荷台の広さが好評の「剛力サンバー」、550cc化を経て末期には赤帽スペシャルも登場した!3代目スバル サンバー【推し車】
(画像=イメージキャラクターに当時の大関・貴乃花(初代)を起用し、力強さと積載能力の高さをアピールした3代目「剛力サンバー」,『MOBY』より 引用)

特徴的なリアエンジンに4輪独立懸架という、2012年まで生産されて以降はダイハツ ハイゼットOEMになる以前、スバル独自生産時代のモデルは今でも人気が高い軽商用車、サンバー。

MOBY編集部がAIに聞いた「30~50代のクルマ好きが気になる名車」にも歴代モデルがノミネートされ、以前の初代から3代目をまとめた”「速すぎる“赤帽”は都市伝説にも…」マニアにはまだまだ大人気!スバル サンバーをプレイバック【推し車】”も好評でした。

その好評を受けたセルフリメイクで初代から1世代ずつセルフリメイクしていますが、今回は1973年にモデルチェンジした「剛力サンバー」こと3代目を紹介します。

シェア争いを増した1970年代の軽トラック/1BOXバン

実用的なトルク特性や荷台の広さが好評の「剛力サンバー」、550cc化を経て末期には赤帽スペシャルも登場した!3代目スバル サンバー【推し車】
(画像=この代でも荷台中央部を低床化仕様は健在だったサンバートラックだが、主力はエンジンの傾斜搭載で荷台の地上高を下げ、床面積も広くした三方開き仕様に移りつつあった。,『MOBY』より 引用)

1961年の初代登場時はまだ軽商用車もボンネットトラック/バンが多く、フルキャブオーバー型はくろがね ベビーに次いで2番目と最先端にあったスバル サンバーですが、1960年代を通してライバルもフルキャブオーバー化。

1969年のマツダ ポーターキャブ発売により、ライバル各車のフルキャブオーバー軽商用車が出揃いましたが、その頃になると後発のライバルはさすがに先行モデルを研究しており、サンバーは特にトラックで荷台の短さによる使い勝手で差をつけられていました。

さらに年々厳しさを増す排ガス規制対策への対応は軽商用車にも及んでおり、初代から使い続けてきた空冷2気筒2ストロークエンジンでは規制対応にも限界があり、1973年にモデルチェンジする3代目サンバーからはレックス(初代)同様、水冷4ストローク化を敢行!

それでいてポーターキャブの30馬力エンジンに次ぐ28馬力とパワフル、低回転から粘りのあるエンジンを積み、ドラム缶6本を積める荷台の拡大による使い勝手向上もあり、3代目は通称「剛力サンバー」としてデビューしました。