本命のアタリは遠かったが、10時過ぎに待望の1尾を釣ったのを皮切りに、今までが嘘のように7連チャン。横で見ていても圧巻だったが「急に釣れてビックリしています。これで今夜、カワハギを食べることができて嬉しい」と笑顔を見せてくれた。
右舷トモに座った横浜市の熊谷さんも、やはり集寄の釣りでていねいな組み立て。底を中心に、誘ったあと潮に乗せるなかでアタリを取っていた。「なかなかサイズが上がりませんが、やはりカワハギは面白いですね」と話す。
左舷ミヨシは世田谷区の野本さん。小さな幅のスローなテンポで底をオモリで叩き、そのあと長めのステイ。竿先に集中し、アタリを見極める釣り方。軟らかめの竿で食い込みを促し、バラシを軽減させていた。
底付近から本命登場
周りで釣れているのは底ばかり。私もここで仕掛け上部に脱着式の中オモリを装着。仕掛け着底後、その中オモリを大きく揺らして誘いを入れ、その重さを竿先に感じながら仕掛けのテンションを抜いていく。
すると、ゴッゴッとハリが口の中に入ったアタリが到来。聞き上げるようにアワセを入れ、リーリング。船中ただ一人本命を手にしていなかった私もようやく初顔。胸をなでおろしたのは言うまでもない。
同じ釣り方で4尾追釣。周りの釣り方をヒントにすることの重要性を実感した瞬間であった。
連チャンヒットを楽しむ
正午を迎えると、ゆっくりと流れていた上げ潮が止まり、底中心の釣り方ではアタリが出なくなる。
活性が上がるような要素は感じられなかったが、ここで攻めるタナを上げ、底から50cm上を基点に宙狙いにチェンジ。すると、いきなり仕掛けにまとわりつく気配を手感度でキャッチ。
穂先だけを使って小さく誘いを入れ続けていると、ハリを噛むアタリが出始める。カチッという手感度とともに、竿先が少し押さえ込まれたときがアワセ時。ドドドッと竿が叩かれ、激しい抵抗を見せてくれた。