しかし、ハードワークを通じたビジネススキルは、若い頃にしなければ後から取り戻すことはかなり難しくなる。若い頃なら未経験でも会社が可能性にベットして、企業側がリスクを取って挑戦させてくれる。その経験や実績を持って転職すれば年収や時間単価をアップできるし、独立することもできる。

だが仕事のスキルがほとんどない時期からワークライフバランスばかりを意識してしまうと、経験もスキルもない中年ビジネスマンになる。そうなると必然的に単価は低くなり、生きていくために長時間労働を余儀なくなれて遊びどころかWワークに追われることになる。しかもそれが一生涯続く。これは非常に生きづらい人生になってしまうし、そうした人の人生のピークは「学生時代まで」となってしまうのではないだろうか。

人生のピークを常に今に持ってくるためには、とにかく人生の大半の時間を過ごす仕事を充実させることに尽きるだろう。そしてそのチャンスは若い時期に落ちている。二度と戻らない貴重な若い時期を遊びにばかり使うのは、合理的ではないように思える。

「若い頃は仕事なんかより遊べ」というアドバイスは相手の人生の可能性を潰してしまう恐ろしいアドバイスだと思っている。自分は「一生楽しく、年をとってもたくさん遊べるように若い頃にこそハードワークしよう」とアドバイスしたい。

 

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