しかし…すぐに露呈した矛盾点

 しかし、この興奮は長くは続かなかった。公開された写真は、インターネット上の精鋭たちによってすぐに検証され、その信憑性に疑問符が付けられたのだ。彼らが指摘したのは、写真の出所。エリゾンド氏は米国大使館が撮影したと主張したが、実際にはFacebookグループ「Mysterious Ancient Discoveries」への投稿画像と酷似していることが判明した。さらに、画像分析の結果、ルーマニアのアラド火力発電所近くの建物から撮影された可能性が高いことが示唆された。雲を突き抜けるかのように見える光線も、窓ガラスに反射した屋内のシャンデリアの光である可能性が高いと指摘されている。米国大使館はアラドから数百キロ離れたブカレストに位置しており、エリゾンド氏の説明とは矛盾する点が多い。