バイクの楽しみ方の一つに「カスタム」があります。さまざまなパーツを取り入れたり、カラーリングを変えたりして、自分だけの一台を作り上げるのは楽しいですね。札幌在住の山本明弘さんは、「どうせなら誰よりも目立つバイクに乗りたい」と、誰もが振り向くバイクを完成させました。カウル一面にバーチャルアイドル「初音ミク」がラッピングされています。山本さん自慢の「痛バイ」を紹介します。
痛バイクとは?
初音ミクは、クリプトン・フューチャー・メディア(札幌)が発売するバーチャルシンガーソフトウェア及びそのキャラクターです。ヤマハのキーボード「DX7」をモチーフにしたデザインで、「ボカロ」という文化・ジャンルを築き、ネット文化や音楽シーンに大きな影響を与えました。山本さんのハヤブサ(2004年モデル)には、初音ミクのラッピングが施されています。一般的に「痛バイ」と呼ばれる仕様になったワケを教えてもらいました。
3度のやり直しの末、納得できる作品が完成
「最初はノーマルで乗っていましたが、ミクのイベントに参加したのをきっかけに、ドップリハマりました。知り合いに頼んで車体のラッピングを開始。納得するカタチにするために、これまで3度チェンジしました」
ちなみに3月9日はミクの日。全国各地でイベントが開催されます。
イラストをプリントしたカッティングシートをカウルに貼り付けていますが、曲面なのに綺麗に貼る技術は、ブラックジャックもビックリな神の領域。イラストを拡大しただけではデザインが粗くなるため、拡大後に着色しています。
「制作費はウン百万円オーバーか?!」と思いきや、ラッピングや電装も含めたDIYだそう。実は驚安の殿堂ドン・キホーテも裸足で逃げ出す「おったまげプライス」だそうです。