小中学生もスマホを所持している現代だが、親は子どものスマホ利用についてどれくらい把握しているのだろうか。子どものスマホ利用には、スマホ依存やネットいじめ、ゲームなどの課金問題、有害サイトやワンクリック詐欺など、さまざまなトラブルがつきまとう。また、SNSなどオンラインでのみ繋がっている相手と思いもよらないトラブルに巻き込まれる可能性も高いが、果たしてその実態はどうなっているのだろうか。
時間は把握しても、相手は把握しきれない親多数
モバイル社会研究所は、2023年11月に関東1都6県・小学生及び中学生とその親600人を対象に「2023年親と子の調査」を実施した。子のスマホ利用を親がどれだけ把握しているかについて、「利用時間」「利用しているサービス・アプリ」「オンラインで繋がっている相手」「オンラインでの支払い、課金」の4項目で調査。その結果、利用時間については「把握している」「ある程度把握している」を合わせると小学生93%、中学生83%と高い数字を示したものの、「オンラインで繋がっている相手」に関しては、小学生60%、中学生50%と把握していない親の割合が多かった。確かに、SNSやゲーム内の仲間など、いちいち中身までチェックして相手とのやりとりを把握するのは現実的ではないし、プライバシーの問題にも抵触しそうである。とはいえ、子どもがトラブルに巻き込まるのは未然に防ぎたい。一体、どうすればいいのだろうか。