一つ目はタコ籠漁と呼ばれる主に宗谷総合振興局管内で行われている漁法です。この漁法は餌を入れたタコ籠(バッタン籠)を海に設置するシンプルな漁法で、枝幸漁協では水深20m以浅の操業に限られています。

また、資源保護の観点から一人当たりの籠の数が50個まで2.5kg未満のタコはリリースと決められているようです。タコ籠漁ではミズダコの他にもカジカ類が漁獲され、そのまま籠の中で餌になるといいます。

タコ箱漁

二つ目のタコ箱漁はタコ籠漁に似た漁法で、タコが狭い場所を好む習性を生かした漁法です。タコ箱漁ではいくつかの連結した箱を海へ設置し、2週間に1、2回程度の箱揚げを行います。

樽流し漁(たこいさり漁)

三つ目は樽流し漁(たこいさり漁)と呼ばれる漁法で、道内で一番の漁獲量を誇る宗谷漁協でメインに行われている漁法です。この漁法では樽に仕掛け(いさり)を付け海に漂わせる方法が用いられており、縄張りに侵入した仕掛けにミズダコが飛びつくようになっています。

漁獲されたミズダコは新鮮なうちにボイルされ、粗熱を取った後に加工、全国に出荷されます。

産地・北海道では新鮮なミズダコが食べられる

世界最大のタコとして知られるミズダコは北海道で重要な水産資源として利用されているのでした。

ミズダコは全国へも流通していますが、産地である北海道ではさらに新鮮なものが食べられるので、是非、北海道へ行った際には食べてみてはいかがでしょうか。

<サカナト編集部>