その中で、ディープフェイクを見分けるために特に効果的だったのが、ジニ係数を用いた光の分布の分析だったそうです。
ジニ係数の値は0~1の間を取り、「値0では、光が画像のすべてのピクセルに均等に分散されている銀河」を示し、「値1では、すべての光が1つのピクセルに集中している銀河」を示します。
そして、この光の分布の分析が、フェイク画像に登場する人物の「目の光の不自然さ」を明らかにしてくれるというのです。
目の光の左右差が本物かディープフェイクかを教える
研究チームによると、銀河画像の光の分布を分析する技術を用いることで、本物の画像とディープフェイクを見分けることができるようです。
注目するポイントは、人物の目の光です。
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本物の画像では、右目と左目に反射する光の形や分布が同じになります。
両目とも同じ光源の前にいるのだから、反射する光のパターンも同じになるのは当然のことです。
しかし、ディープフェイクでは、この単純な要素が考慮されていません。
そのため、一見違和感がないように思えても、検出ツールを使って左右の目の光を比べると、光の分布が異なっているのが分かります。

ピンブレット氏も、「眼球における光の反射は、本物では一致しているが、偽物では物理学の観点で不正確です」と述べています。