実際に分断しているのが朝鮮半島で北と南に国家として分離しています。半島は戦後初期の共産主義と資本主義の争いによる分裂であり、悲惨な国家離散であることはご承知の通りです。同様に第二次大戦後の東欧諸国も非常に難しい立ち位置だったと思います。共産主義ロシアと欧州との間のベルト地帯だったとも言えます。が、チェコスロバキアは二つに分裂し、ユーゴスラビアはコソボを入れると7つに分裂しました。そして今でもロシアと欧州による激しい綱引きが行われており、国民は「慣れ親しんだロシア依存型」と「西側思想を取り込みたい変革型」に分かれます。
カウントダウンが始まったアメリカ大統領選挙。どちらが勝っても激しい抵抗があるかもしれないとみられています。国家が分断するほど許せない間柄になったのはなぜなのでしょうか?
社会基盤が充実してくるとより自分たちに利益を求めるようになります。しかし、その作為に対して必ず反対する人が出てきます。これが社会分断の初期的現象です。これを政治や裁判に訴え、自分の地位や主張を通そうとします。これも負けると自分と同じ考えの人を巻き込み大きな社会の流れを作ろうとします。雪だるまのようにどんどん大きくなる勢力が時として国家の判断を変えることになり、更に勢いづく、これが保守派との大バトルになると考えています。
とすれば個々人の地位認められ、より充実すれば国家はまとまらなくなるのは必然だと言えるのです。例えば私はインドは将来大バトルになる国だろうと予想しています。あの国は言語すら国内でまともに通じ合えないほど一体感がありません。共和という思想がどれぐらいあるのか私には想像できないのです。
残念ながら現状、社会の分断化は進むでしょう。調和というのは忘れかけた言葉になるのでしょうか?先日、長年付き合いのあるアフリカのスワヒリ系の方と話をしていた時、アフリカ人は金にならないことは一切やらない、協力もしないと言っていました。まだまだ自己中心社会であり、社会の一員という発想がないのでしょう。