相手との1対1やサイドを崩された場面といった絶体絶命のピンチで全身を使いセーブするなど見せ場も多く、終盤戦に入ってからはクリーンシートも増えた。攻撃陣もシーズン前半はあまりなかった複数得点を挙げられるゲームが増え、攻守がかみ合いつつある。シーズン途中には、一時残留圏はおろか1つ上(19位)との勝ち点差も2桁に広がるなどもはや降格は免れないと思われた札幌。しかし、終盤にきて下位勢との直接対決で連勝するなど勝ち点を積み上げ、現時点で残留圏である17位柏レイソルとの勝ち点差7のところまで迫っている。残り4試合であることを踏まえると残留が厳しいことに変わりはない。それでもシーズン半ばの絶望的な状況から考えれば、むしろ逆転残留に向けて士気は高まっていることだろう。そんなチームをさらに後方から鼓舞するためにも、残り4節守護神菅野には引き続きゴールを死守する気迫あふれるプレーを期待したい。