しかし濁りで魚が見えないので連発は難しいらしい。同じタナを狙う大川君のウキに細かいアタリが出ているがアワせても乗らない。
しばらくすると、大川君がこの小さいアタリを見逃さずアワせた。ドラグ音が鳴り、強烈な引きでサオが大きく曲がっている。慎重にやり取りしてタモに収めたのは、先ほどより一回りほど大きいキングシマアジだ。ニコニコ笑顔で写真を撮っていた。
大川君が釣ったキングシマアジ(提供:週刊つりニュース中部版APC・小林史温)
大川君イシダイゲット
私も釣りたかったので試行錯誤したが、アタリはあるがアワせても乗らない。私がシマアジに遊ばれていると、対面で大川君がまたサオを曲げていた。さっきのシマアジとは引きが違う。
水面近くまで浮いてきてもしつこい引きを続けている。スタッフがタモですくってくれたのはイシダイだった。エサはボケを使い底の方を狙っているとアタリがあったらしい。
大川君のイシダイ(提供:週刊つりニュース中部版APC・小林史温)
西君にヤンバルスギがやってきた
それからは全員アタリがなくなった。隣の西君はマダイ1匹しか釣れていない。どうにかしてあげたいが、私もアタリが出ないのでアドバイスができずにいた。
ここで救世主が現れた。正徳丸のスタッフが西君のサオを持って釣りをしてくれた。20分ほどで魚を掛けると、マダイ用のサオが大きく曲がりドラグが止まらない。青物が掛かったのかと思ったが、スタッフは大声で「ヤンバルです!」と言っていた。
魚が掛かったサオを西君が受け取り、ヤンバルとのファイトが始まった。釣ったことがあるお客さんからは、引きがしつこく、水面まで上がってもタモが見えるとまた潜ってしまうらしい。
枠内のみんなが見守るなか必死にやり取りしている。へとへとになりながらなんとか釣り上げたヤンバルスギは70cmほどの大きな魚体だった。
西さんが仕留めたヤンバルスギ(提供:週刊つりニュース中部版APC・小林史温)