今回の研究結果は、宇宙での人体の健康状態をモニタリングするための新しい方法を提案するだけでなく、将来的には、宇宙飛行士が長期の宇宙滞在中に遭遇する健康リスクを低減するための生物的な指標開発にも繋がると期待されています。

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液体生検では、宇宙滞在時に発生するストレスによる生体の変化をcfDNA、cfRNAおよび細胞外小胞から分子レベルで捉えることが可能です。将来的には宇宙飛行士の健康状態をリアルタイムでモニターすることを目指しています。 / Credit : 村谷匡史ら, JAXA報告書(2023)

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参考文献

「きぼう」利用テーマ・船内科学研究に係る科学成果評価結果 JAXA報告書(2023)
https://humans-in-space.jaxa.jp/kibouser/library/item/subject/evaluation_fy2022.pdf

元論文

Release of CD36-associated cell-free mitochondrial DNA and RNA as a hallmark of space environment response
https://www.nature.com/articles/s41467-023-41995-z

ライター

鎌田信也: 大学院では海洋物理を専攻し、その後プラントの基本設計、熱流動解析等に携わってきました。自然科学から工業、医療関係まで広くアンテナを張って身近で役に立つ情報を発信していきます。

編集者

川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。