森本貴幸 写真:Getty Images

 元日本代表FWの森本貴幸氏(2024年引退)が、15歳でJリーグデビューを飾った経緯や引退後に指導者に転身した理由について、10月27日、スポーツ映像コンテンツの制作を行う『Sport Graph Works』のYouTubeチャンネルで明かしている。

 同氏は東京ヴェルディジュニアユース在籍時の2004年3月13日、J1開幕戦(対ジュビロ磐田)で途中出場し、15歳10ヶ月6日でJリーグデビュー。同年5月5日に行われたジェフユナイテッド千葉戦では途中出場で決勝ゴールを決め、15歳11カ月28日というJ1史上最年少得点の記録保持者となった。その後イタリア、ギリシャ、パラグアイなど、日本を含め6ヵ国でプレーを経験し、2023年にイタリア4部のアクラガスに移籍したものの、就労ビザの問題で公式戦に出場できず年末に帰国。今年10月4日にYouTubeチャンネル『XAGiTube』で現役を引退してたことを発表している。

 森本氏は、2003年に東京ヴェルディに就任したオズワルド・アルディレス監督から「ジュニアユースの時にトップチームの練習参加を打診され、紅白戦で点を取って活躍したことで監督が来年トップでプレーさせると決断したことで話が進んでいった」と語った。

 また、引退後は神奈川県横浜市緑区にある「エスタジオ横浜」でフットサルスクールとジュニアユースチームのコーチを務めているという。スクールには同氏の息子たちが通っており、練習を見て指導の勉強をする機会がある中でエスタジオの社長からコーチを探している話を聞き、自身の希望もあって正式に決定したようだ。

 自身が子供の時と今の子供たちの比較については「確実に今の子達のほうが上手いし、技術的なところは高い。ただ、自分たちの時のほうが負けず嫌いだったり、勝ち気な奴が多かった気はする」と言及。指導の際は「上手くなる子は勝手に上手くなると思う。教えすぎずに、(選手に)取得してほしい技術が出るようなメニューを組んでその中でどんどん選手で気づいて発見していってほしい。僕がそういうに育ってきたからそこは大事にしていきたい」と、教えすぎないことに気を付けているようだ。