個人事業主としてクラブと業務委託契約を交わし、年俸制となっている選手・スタッフの場合は年俸を12か月で割った額を毎月受け取ることになる。その上で選手は勝利給や出場給等の成績に応じてボーナスが支給され、スタッフも他の条件でボーナスが出る場合もあるようだが、クラブ側から一方的に12月末で支払いをストップされるのは納得がいかないだろう。

 日本では2022年7月、当時JFLに所属していたFC神楽しまねが、選手やスタッフへの給料が未払いであることを発表し、2023年1月末でクラブは解散となっている。しかし、Jリーグクラブによる給料未払い等は聞いたことがなく、選手やスタッフの報酬等に関する問題が明るみになることはあまり例を見ない。それだけに、1ヶ月分とはいえ、無報酬の期間があることは大きな問題といえるだろう。

 2026シーズンからJリーグは秋春制へ移行するため、選手との契約期間にも変更があると思われる。それによってこの問題が解決されることに向かうだろうか。