新しい上司はフレンドリーで優しく、楽しい人柄で積極的に仕事で挑戦のチャンスをくれた。自分も調子に乗ってあれこれ提案をしたら「いいね!ぜひやってみなさい」と背中を押してもらって挑戦したり、毎年最高の人事評価をつけてもらって昇給もできた。こうなると毎日会社にいくのが楽しくなった。

また、独立するとサラリーマンの頃よりさらに仕事の自由度、裁量権、責任が増えたことでますます楽しくなった。自分は未だに映画やゲームが大好きだが、時々遊んでいる最中に急に仕事のアイデアが降臨する瞬間がある。そんな時は直ちに遊ぶのを止めて、仕事に切り替えてアイデアを形にするために喜んで労働をする。正直、世にある多くの遊びより、仕事の方が圧倒的に楽しいと感じてしまうのだ。

仕事は長いヒマという人類最大の敵を攻略するために考案された、考えうる限り最もクリエイティブで有意義かつ楽しいものなのだ。これを人生から早々に捨ててしまうのはもったいない。仕事が楽しくないなら、やめるのではなく自分に合う仕事に変えれば良いのにと思う。

この世で最も楽しい活動とは?

人間として生を受け、考えうる最高に楽しい活動がある。それは「育成」というゲームである。

仕事は事業を育てるゲーム。 投資は資産を育てるゲーム。 育児は自分の分身を育てるゲーム。 教育は自分の能力を育てるゲーム。

その他、推し活でもギャンブルでも多くの人が夢中になって盛り上がっている活動の全ては手段は違えど、行き着く先はすべて何かの育成するゲームという本質がある。

FIREをすると何が育成できるか?それは資産である。仮にある程度の蓄財に成功して仕事を一切したくないとなれば、資産を取り崩しながら増やすというプラスとマイナスを引き合う生き方になる。

だが一度思わぬ不況に襲われてしまうと、大きくマイナスが出る。それにもかかわらず、生きていく上で必要な経費は継続してマイナスが続く。このように育成と真逆の状況が続く人生は苦しいと感じるのではないだろうか。