このシグニチャー料理を、アレノは、コンソメを、ハムの風味が凝縮された抽出液でジュレに仕立て、よりクリアな旨みで、鶏とチョウザメの”卵”を引き立てた。
牡蠣やムール貝、カニなどの海の幸の盛り合わせ、シタビラメのムニエル、オマールのパイ包みなど、魚介のあらゆるおいしさを楽しめるメニューには、カヴィアを使った料理も多々。
小腹が空いた時や劇場帰りに、充実したグラスシャンパーニュのリストからお気に入りの一杯を選び、シンプルにカヴィアだけを味わうのも、古きよき時代の優雅なパリを彷彿させる心地よいひとときになるだろう。
木やガラスを多用した美しいアール・デコの空間も、「プルニエ」の魅力の一つ。この店で繰り広げられてきた幾多の華やかなソワレやこの空間を愛した文化人たちに想いを馳せながら、ヤニック・アレノが披露する「プルニエ」の”今”の美味を味わいに出かけたい。
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Prunier par Yannick Alléno