2020年に販売開始され、2023年には基本スペックを踏襲しつつ小型化などを実現した「PlayStation 5」。希望小売価格は66,980円(税込)。コンシューマー向けのゲーム機として非常に高いスペックを誇ります。

PlayStation 5のコスパは最強? 同レベルのPCを自作するとどれくらいお金がかかるのか
(Image:Wongsakorn Napaeng / Shutterstock.com)(画像=『オトナライフ』より 引用)

とはいえ発売から4年が経過している端末であるのも事実。いまであれば「同等レベルのパソコンを自分で組んだ方がコスパが良く、なおかつ汎用性が高いのでは?」という疑問を持つ方もいるのでは。そこでPS5と同レベルのPCを自作すると、どれくらいお金がかかるのか解説します。

PS5のスペックはPCに置き換えるとどれくらい?主なパーツ

まずPS5の基本スペックは以下の通り。こちらのスペックは2020年に発表されたPS5の公式スペックを踏襲しています。

PlayStation 5のコスパは最強? 同レベルのPCを自作するとどれくらいお金がかかるのか
(画像=『オトナライフ』より 引用)

2023年には新型PS5が発表されていますが、基本的なスペックは据え置かれています。ただしストレージは新型PS5では1TBに拡大されました。主要パーツの性能を詳しく見ていきます。

グラボ: RTX 2060 Super~2080相当と推定

公式によると、PS5のグラボ(グラフィックボード)の性能は10.3TFLOPS。これはNVIDIAのグラフィックボードに置き換えると、RTX 2080相当と考えられます。もっとも実際のパフォーマンスは公式発表をやや下回ることも多いです。実質的にはRTX 2060 SuperやRTX 2070 Superに近しい性能と推察されます。

CPU:Ryzen 7 3700x相当と推定

PS5のCPUは、PlayStation公式ブログでは8コア16スレッドで最大3.5GHzの周波数を持っていると発表されています。PS5のCPUは独自仕様で開発が行われているため一概に判断はできませんが、パーツとしては3.6GHzの周波数を持つRyzen 7 3700Xに相当すると考えられます。 

PS5相当のパソコンを自作した場合、予算はどれくらい?

結論から述べると、PS5と同等の性能を持つPCを自作した場合、14万円ほどの予算が必要と考えられます。主要なパーツとそれぞれの一般的な価格(※主に新品)を見ていきましょう。なお店頭でのセール品を上手に狙ったり、中古パーツを組み合わせることでさらに予算を引き下げることは可能です。

CPU(予算目安:3万円ほど)

CPUをRyzen 7 3700Xにする場合、29,000円~の価格で手に入れられます。ちなみにRyzen 7 3700Xより高スペックのRyzen 7 5700Xの場合は、34,000円~。大きくは値段が変わらないため、性能が良い方を選ぶならRyzen 7 5700Xでも良いかもしれません。

グラボ(予算目安:4万円弱)

PS5のグラボはRTX 2060 SuperやRTX 2070 Superに近い性能と推察されますが、この両者はいずれも世代的に古いものです。流通が限られているため、現実的には状態の良い中古品を狙うこととなるでしょう。たとえばRTX 2060 Superの中古品は25,000円~が相場の目安です。

またRTX3000番台のエントリーモデルであるRTX3050を代わりに利用するのも良いでしょう。RTX3050は時期にもよりますが、4万円弱で入手可能です。

SSD(予算目安:1万3000円~)

PS5の内蔵SSDは1TB。1TBのSSDは、おおよそ13,000円~で購入できます。

マザーボード(予算目安:1万3000円ほど)

マザーボードは10,000~20,000円台で購入できます。たとえば、安定性が良いと評判のASRock B550M Pro4であれば、ASRock公式で12,555円で手に入れられます。

メモリ(予算目安:1万円ほど)

メモリは16GBのものを1枚か、8GBを2枚買うこととなります。8GBのメモリは3,000円~5,000円前後で購入できます。なお将来的にメモリを増設し、さらにパソコンの性能を向上させたい場合はまずは16GBのメモリを1枚購入。おいおいメモリを買い足して増設するのも一案です。

その他:ケースやOSも必要(予算目安:ケース1万円、OS2万円)

PCケースやOSも必要です。まずPCケースは見た目や使い勝手を決める重要なパーツです。価格は6,000円前後のものから、20,000円以上のものまでさまざま。どの程度「かっこいいパソコンにしたいか」によって予算配分を決めましょう。自作する場合、OSも新たに購入が必要です。Windows 11 Homeの場合、2万円弱となります。

ここまでに紹介したパーツを全部合わせると13万6000円ほどとなります。これに加えてゲームパッドを買い足したり、冷却性能にこだわったりしてカスタマイズを加えていくとより価格帯は上がります。予算を抑えたいならば、セールを巡ったり、中古パーツを要所要所で使う工夫もすると良いでしょう。