さらに研究チームは、Foc TR4から一酸化窒素の生成を制御する2つの遺伝子を除去すると、Foc TR4の毒性が大幅に低下することも突き止めました。
研究チームは、この発見を活用することで、「新しいバナナパナマ病の蔓延を防止・制御するための多くの戦略が生まれる」と考えています。
まさに、第二のバナナゲドンを防ぐ「一筋の希望」が見つかったのです。
私たちの食卓からキャベンディッシュが無くなる前に、研究者たちの今後の取り組みが成功することを願うばかりです。
ただしマー氏が指摘しているように、そもそもこのような問題が生じるのは、1種類のバナナしか世界で流通していないからです。
それでも、安価なバナナが求められること、同じ大きさ・形・味が求められること、インフラの固定化などを考えると、すぐに状況を変えるのは難しそうです。
今回のバナナゲドンを回避できたとしても、いずれ第3、第4のバナナゲドンが訪れるかもしれません。
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参考文献
The Banana Apocalypse is Near, but UMass Amherst Biologists Might Have Found a Key to Their Survival
https://www.umass.edu/news/article/banana-apocalypse-near-umass-amherst-biologists-might-have-found-key-their-survival
‘Banana apocalypse’ could be averted thanks to genetic breakthrough
https://www.livescience.com/health/food-diet/banana-apocalypse-could-be-averted-thanks-to-genetic-breakthrough