こちらの左が従来の230GHzで撮影されたブラックホールで、右が345GHzで撮影したブラックホールです。
ぼやけの範囲が少なくなり、鮮明度が高くなっていることがわかります。
チームによると、この解像度は月面上にあるペットボトルのキャップを地上から鮮明に観測できるほどの精度であり、ブラックホールでいうと、これまでの画像より最大50%も解像度を高められるといいます。
また同チームのシェパード・ドールマン(Sheperd Doeleman)氏は今回の観測技術の進歩について「白黒写真からカラー写真に変わったようなものだ」と評しました。
この飛躍的な進歩により、ブラックホールについて今までに予想されていたけれど目に見えていなかった構造、それから予想されていなかった構造までもが見つかるようになるかもしれないと述べています。
こちらは3種類の周波数ごとに撮影したブラックホールを組み合わせたシミュレーション画像です。
チームは今後もさらなる改良を重ねて、EHTの観測技術を高めていきたいと話しています。
またブラックホールをより詳細に観測した暁には、そのデータを元にしてブラックホール周辺の動きを忠実に再現した動画の作成も目指しているとのことです。
EHTの進化により、宇宙に対する人類の視野が大きく開けてくるかもしれません。
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参考文献
Event Horizon Telescope Makes Highest-Resolution Black Hole Detections from Earth
https://www.cfa.harvard.edu/news/event-horizon-telescope-makes-highest-resolution-black-hole-detections-earth