しっかりシッティングでスロットルを開けていった場合、スクリーンと目線の関係性はこのような形になります。実はわりとこのスクリーンの高さはシビアで、路面の見やすさに直結するのです。
スタンディング走行すれば、路面の把握にまったく邪魔しない位置関係になっているのがわかるでしょうか。これ、少し上がっただけで、だいぶジャマになってくるんですよねぇ。もちろん、これはライダーの背の高さにもよるのですが…。
ダカールラリーにもスクリーンが付いていますが、やはりスタンディングでレーシングスピードで走る場合の視界を前提に高さが決められているようです。さらに少しでも見えるように、カウルをクリアな素材にする工夫などもみられます。
舗装路メインのツーリングなら、ここまで視界に終始する必要はないでしょう。風防の効果が高くなるように、スクリーンの高さを上げるべきです。ただ、整流効果は一筋縄にはいかず、ライダーによっては人の頭の位置くらいでちょうど風が渦をまいてしまい、ヘルメットがふわふわ揺らされるようなゾーンに入ってしまうことも。その場合は、少し下げて解決することもありますよ。
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RIDE-HUCK掲載日:2021年12月7日