荒波の中で寄り添う夫婦の姿をしていることから夫婦円満のご利益があるといわれています。かつて伊勢の二見浦を目にした人々がその姿が似ているということからご神体として崇めたとされています。

ちなみにこの辺りの大字は「志摩」。明治時代に志摩郡と名付けられたそうですが三重県の志摩半島にちなんだかどうかは不明です。

鳥居の前で記念写真を撮ろうとしている人々の長い列。

神社なんですが、賽銭箱も拝殿もここにはありません。でもやはりご神体ですから鳥居の前でお参りはしましょう。

② 糸島の「とったん」で塩を作る

桜井二見ヶ浦でお参りをすませると、再び車を西に走らせます。

わたしは単身赴任をしているのですが、夜は外食はあまりせずにできるだけ自炊しています。調理に欠かせないのが塩。旅先でよく塩を調達するのですが、糸島では岬の先端で塩づくりをしている場所があると聞いたのでそこまで行くことにしました。

その製塩所があるのは上の地図の矢印の部分。福の浦と呼ばれる地域です。車を走らせると行き止まりの場所に駐車場があり、その先は歩いてしか行けません。その歩道の先端にあるのが「またいちの塩 製塩所工房とったん」。まさに「突端」にある製塩所です。

そんな突端にある製塩所「とったん」。手作り感満載の施設です。

クリーンエネルギーの塩田?(左)と竹の塩田(右)

この建物の中で塩づくりをしているのですが、近年は九州大学と産学連携でクリーンエネルギーを使った製塩技術の開発にも取り組んでいるようで時代の最先端を走る製塩所でもあります。

先ほどの写真でわかるようにここも結構な人で賑わっています。そのお目当てはこのプリン。塩の効いた珍しいプリンです。おみやげにたくさん買っていく人もいましたが、ここで食べることもできます。普通のプリンに比べると塩のパンチが効いているなと感じます。海辺で食べるにはちょうどいいかも。

海を見ながらプリンを食べるひととき。最高の夏休み。