「手書きの数字」の画像を使ったテストでは、ループによって数字が徐々に判読不能になりました。
この悲惨な現象は、ウシにウシを与えることで生じた「狂牛病の蔓延」に類似していることから、研究者は「モデルオートファジー障害(Model Autophagy Disorder (MAD))」と呼んでいます。
現在、そして将来のAIの世界では、AIにAIを与えることで、まさに「AI狂牛病」とも言える現象が生じていくかもしれません。
(※「AI狂牛病」という名称は存在しません。研究者は狂牛病との類似性を指摘していますが、研究者はこの現象をMADと名付けています)
バラニューク氏も、この課題を何世代にもわたって放置すると、「インターネット全体のデータ品質と多様性が損なわれる」と指摘しています。
「生成AIモデルの開発」と「合成データの生成」が盛んに行われているまさに今、「AI狂牛病」は静かに広がっているのかもしれません。
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参考文献
Breaking MAD: Generative AI could break the internet
https://news.rice.edu/news/2024/breaking-mad-generative-ai-could-break-internet
Cannibal AIs Could Risk Digital ‘Mad Cow Disease’ Without Fresh Data
https://www.sciencealert.com/cannibal-ais-could-risk-digital-mad-cow-disease-without-fresh-data